花山さんによると、緯度が低い石垣島では夏至に近いころ、太陽が水平線の下で一定の位置にあるときに、空の低いところでこうした“光の舞”、フレア現象が観測できる。

3枚目:5日未明1時からの1時間に撮影した819枚の写真の合成



▽石垣島天文台(国立天文台) 花山秀和さん
「水平線の下に太陽があり、上を照らしていて、(人工衛星は)そこに鏡があるかのような状態。時間とともに光っている領域が左から右に移るが、そう見えるのは、沈んだ太陽が水平線の下を移動しているからです」

この時期の石垣島では、昼間の太陽の「南中」は午後1時ごろだが、夜中は北の水平線の下にある。花山さんは、水平線下の太陽と人工衛星の位置関係から、夜中の午前1時の前後2時間に光跡が見えると予想。結果として多くの光跡が撮影できたという。