憲法記念日の5月3日、浦添市で開かれた講演会に作家の逢坂冬馬さんが登壇し、世界で起きている紛争を止めるためにも、日本国憲法を平和外交に活用すべきだと主張しました。


作家・逢坂冬馬さん
「憲法改正の果てにあるものというのは、せいぜいが果てしない対米追従と、西側諸国の中の軍事同盟の一角の立場を強化する程度しかない」


「命を守る9条の希望」と題して浦添市で開催された講演会では、戦争のリアルを鋭く描いた「同士少女よ、敵を撃て」で本屋大賞を受賞した逢坂冬馬さんが登壇しました。


逢坂さんは、日本国憲法に宿る平和主義こそが日本外交の自主性を守る最後の砦だとした上で、次のように主張しました。

作家・逢坂冬馬さん
「イスラエルをどう制止するのか、ミャンマーの暴政をどう制止するのか。それこそが言葉本来の積極的平和主義であり、そのように憲法を活用することこそが、自主憲法であると私は思っています」


また、軍事政権が続くミャンマー出身で県内に住む夫婦も登壇し「ミャンマーの憲法は軍が持つ特権を守るためのもの」と述べ、日本国憲法は「大変貴重でうらやましく思う」と話しました。