薬品を使わずにツルヒヨドリを駆除
「お湯」を使うこと。薬品を使わないことで、名水を汚さない駆除方法を考案したのです。依頼したのは、高圧洗浄機で有名なメーカー「ケルヒャージャパン」。
ケルヒャージャパン瀧澤洋介さん
「温水の高圧洗浄機をベースに作られた温水除草専用のマシーンです。ただ圧力をかけるものではなくて、温水を流れ出すような形にしています。出てくる温度が(高温すぎて)蒸気になってしまうと効果が半減してしまうので、100℃にならないように温度調整するのが1番大きなポイント」
85℃から100℃のお湯をかけることで、根の部分にあるタンパク質を分解し死滅させます。薬品を使わないため、垣花樋川の水質へ負荷をかけずに駆除することができます。お湯による駆除の実証実験から1週間後・・・
繁茂していた「ツルヒヨドリ」が、一面、全体的に枯れている様子がわかります。
環境負荷を考え、薬品を使わずに外来種を駆除する除草する高木さんの活動は、SDGsの目標につながっています。
高木伸明さん
「環境を守っていくっていうのは「本来沖縄にある素晴らしい風景を、本来ある形に戻していく」っていうのが一番あるべき姿かなと思っているので、そういう意味でもこの森を元々ある状態にしていくことが大事かなと」
ツルヒヨドリ、あなたのお宅の庭にも生えていませんか?もし見つけたら、85℃以上のお湯をかけてみて下さい。(※そのほかの在来動植物への影響にも注意)
沖縄在来の環境を守るためには、こうした侵略的外来種を増やさないようにすることが大切です。
(取材:下地ゆみな)