乳幼児が感染すると重症化し、死に至ることもある「百日咳」について、県は今年に入り、患者数が累計で918人(7月20日時点)になったと発表しました。全数把握となって以降、過去最多だった去年の86人から10倍以上になっています。
百日咳は、風邪症状から始まり咳が長期間続くのが特徴で、その後「ヒュー」と笛を吹く音のような発作がみられます。
1歳未満の乳児、特に生後6か月以下の場合は死亡するケースもあります。
県によりますと今年の患者数は7月20日時点で918人で、年齢別では10~14歳が356人(38.8%)で最も多く、次いで5~9歳が210人(22.9%)、15~19歳が107人(11.7%)などとなっています。
保健所別の患者届出数は、中部保健所が 298人で最も多く、次いで南部保健所が242人、那覇市保健所が161人、北部保健所が82人、八重山保健所が74人、宮古保健所が61人です。
また、 全国の患者数は5万2553人で過去最多となっています。
県は、学校が夏休みとなるなど、人の移動が増える時期であるとして、手洗い、マスク着用等の基本的な感染対策の実施のほか、咳が続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。