ことし2月、宮古島市に住む20代の男性が、警察官をかたる男にうその理由で金を要求され、合わせて582万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。
警察によりますと、男性はことし2月中旬、警察官をかたる男からスマートフォンに電話があり「あなた名義の携帯電話から大量の迷惑メールが送られ、詐欺の被害が発生している。保証金を支払えば逮捕されない」などと金を要求されたということです。
男の要求は複数回にわたり、男性はスマートフォンを使ったインターネットバンキングで合わせて582万円を振り込みました。
被害に気づいた男性が警察に相談し、警察が男の特定に向けて調べを進めています。
ことしに入り県内で発生した特殊詐欺事件は17件で、その被害額はおよそ1900万円にのぼっています。
警察は「警察官が電話などで現金を要求することは一切ない。特殊詐欺には色々な手口があり、現金を振り込む前に家族や友人、警察に相談してください」と呼びかけています。