2021年1月、県立コザ高校で運動部の主将を務めていた当時2年生の男子生徒が、当時の顧問から日常的な叱責を受け自殺しました。この問題を受け、第三者委員会の調査報告書が22日に県に提出されました。
生徒と顧問には主従関係を超えた「支配的主従関係」が形成
部活動の指導の在り方の問題点が浮き彫りになった今回の問題。ようやく県に提出された調査報告書ですが、22日は45ページほどの概要版が公表されました。

報告書ではまず男子生徒Aさんの自死の原因について、当時の顧問からの理不尽かつ強烈な叱責が、自死に至らしめた直接のきっかけだと断定しました。
そして生徒Aさんと顧問の間には単なる主従関係を超えた「支配的主従関係」が形成されていたと指摘しています。
Aさんが顧問から受けていた指示について「ダブルバインド(二重拘束)」という言葉を使っています。2つの矛盾した要求やメッセージを受け続け、どちらの選択肢を選んでも罪悪感や不安を覚え、情緒面で混乱し否定的な感情が生じることを言います。
Aさんは何をやっても、どんなに指示に従っても、顧問から叱責を受ける状態だったことが報告書には細かく記載されています。