沖縄地区税関は、ことし1月下旬に八重瀬町玻名城の海岸でビニールなどに覆われたコカインおよそ15キロを押収したと、21日に発表しました。
県内では、何者かが密輸目的で海に投げ入れたとみられるコカインが見つかるケースが相次いでいます。
沖縄地区税関によりますと今回押収されたおよそ15キロのコカインはおよそ50万回の使用分にあたり、末端価格でおよそ3億5千万円相当に上るということです。

当時、海岸を清掃していたボランティアが不審なものを見つけ警察に通報したことで発覚しました。
沖縄地区税関は、警察や第11管区海上保安本部と合同で捜査を続けてきましたが容疑者の特定には至らず、18日、容疑者不詳のまま麻薬取締法違反の疑いで那覇地検に書類送検しました。
県内では、去年7月中城村久場の海岸におよそ18キロのコカインが漂着しているのが見つかり、その翌月には慶良間諸島の沖合でおよそ28キロのコカインが漂流しているのが見つかっています。
いずれも容疑者不詳のまま書類送検されています。

このうち、去年7月に中城村で見つかったコカインに刻まれていた魚の様なマークと一致するものが今回八重瀬町で押収されたコカインにも確認されていて、2件は同一のグループによる犯行とみられています。
沖縄近海は麻薬の密輸ルートになっているとみられ、海上保安本部や沖縄地区税関は海岸などで不審なものを見つけた場合は警察(110)・海上保安本部(118)・沖縄地区税関(0120―461―961)のいずれかに通報するよう呼びかけています。