南城市の古謝景春市長が、元運転手の女性にセクハラ行為をした疑いがある問題で、警察が市長らに任意で話を聞いていることが分かりました。
一方、古謝市長は市議会で身の潔白を主張しました。
この問題は、古謝景春南城市長の元運転手の女性が、市長に胸を触られるなどのハラスメント被害を受けたとして、市長と市を相手に損害賠償を求めて訴えているものです。
関係者によりますと、去年女性が警察に提出した被害届が受理され、警察が市長や関係者に任意で話を聞いているということです。
市長はこれまでハラスメント行為を否定していて、13日に行われた市議会の一般質問でも自身の潔白を訴えました。
そのなかでは「女性の経歴などを裁判で訴えていく」などと述べる場面もありました。
古謝景春南城市長
「私は嘘はつきません。事実だけ述べておりますからこの裁判で事情を含めて、また前職場の件、前々職場の件も含めて把握しておりますのでそれをしっかり訴えて参りたいと思います」
また古謝市長は、女性が提訴した内容については「不本意」としたうえで、「名誉毀損も含めて私は被害者だ」と訴えました。
この問題ではそのほか、女性がセクハラ被害を市に申し出たあと、市側が女性との契約を短縮する変更契約書を作成し、その際、女性に無断で女性の名前や住所を記入していたことも分かりました。
市側は取材に対し、女性に「押印をお願いしようとした」と説明したうえで、「一般的な手続きの方法」だとの認識を示しました。
女性の代理人弁護士は、女性は契約変更に一切同意しておらず、さらにその後、市側が退職を勧告したことについて「任意の退職を強要すること自体が不適切」と指摘しています。