■週に2回学校へ 目を向けてもらえれば選択肢も広がる


何度も命の危機にさらされながら、那月さんは14歳に。医療的ケア児となって10年が経ちました。現在、中学2年生で、これまでは担任による家庭訪問でしたが、状態が安定してきたため今年度からは週に2回、学校に通うことにしました。那月さんは県立大分支援学校に通い、この日は職業課程の授業に参加しました。ウールをちぎってボールを作る実習では、先生やクラスメイトも手伝います。那月さんが授業を受けている間、母・歩さんは別室で待機します。

那月さんのクラスメイト


那月さんの母・歩さん「モニターが鳴っているとか、数値がおかしいとか、こういう状況の時は呼んでくださいっていうときに先生がお母さんと呼びに来る」

友だちとの交流で目が開くこともあり、心拍数の変化といった反応もみられるそうです。休み時間には友だちに囲まれます。

クラスメイト「目を開ける時と開けない時があるけど、しゃべりかけたら開ける時がある」「言葉もわかってくれてこっちまで嬉しくなる」

那月さんの担任 岩本泉教諭「友だちから声をかけられたり、顔を触ってくれたりすると少し目が開いたりするので、かなり嬉しいんだろうなと思う」

那月さんが家に帰って10年。去年、医療的ケア児を支援する法律も施行され、取り巻く環境は大きく変化してきました。

那月さんの母・歩さん「10年前に比べたらこの子たちのために頑張りますとって言ってくださる人たちも増えている。やり方とか人の力の借り方さえ整えば、この子たちもできるっていうところに目を向けてもらえるようになり、選択肢が広がってくると思う」

その子らしく生きられるように。一人一人のニーズにあった支援の模索が続いています。