今回は大分県津久見市で40年以上活動を続ける樫の実少年少女合唱団を紹介します。コロナ禍で活動が制限されるなか8月の特別公演に向けて練習に励む姿を取材しました。

「津久見樫の実少年少女合唱団」は3歳から高校生まで幅広い世代が活動する全国でも珍しい合唱団です。8月、ミュージカルやオーケストラの演奏家などを交えた初めての特別公演を予定しています。本番を前に、この日は身振り手振りを使った練習に励んでいました。

(津久見樫の実少年少女合唱団・岡野紫音団長)「いつもの合唱は聴くだけだが、今回はオーケストラやバレエの人たちと共演させてもらうので、聴きながら観ながら楽しめるステージになればと思います」


合唱団は子どもたちの健全育成を目的に1979年に誕生。地元での定期公演や老人ホームでの交流など40年以上、地域に根差した活動を続けてきました。2018年には国民文化祭にあわせて来県された天皇皇后両陛下に歌声を披露しました。


創設初期から指導しているのが浜野征子さん(80)です。中学校の音楽教諭だった浜野さんは、時に厳しく、子どもたちのやる気を引き出しながら合唱団を育ててきました。

(津久見樫の実少年少女合唱団・浜野征子さん)「私が一生懸命やれば子どもたちが感じてくれる。ある程度のことは厳しくても子どもなりに応えようという気持ちがあると思います」


特別公演のタイトルは「歌声でつなぐ心のわ」。浜野さんはたくさんの声が重なることで生まれる合唱を通して、コロナ禍で薄れる絆の大切さを子どもたちに学んでほしいと願っています。

(津久見樫の実少年少女合唱団・高田莉杏さん)「先生も楽しんでもらいたいし、みんなが楽しめる演奏会にしたい」


(浜野征子さん)「相手を思いやりながら歌う。それが人として成長していくうえで一番大事。子どもにしかできない表現もあると思うのでそれを大事にしてみなさんに聴いてもらえたらと思います」