どこか懐かしい独特のエンジン音。年度内の就航を目指すホーバークラフトが25日大分市の港にお目見えし、14年ぶりに大分空港に向けて航行しました。
(安部記者)「ホーバークラフトの船体が姿を現しました。こちらが白地に赤のラインが特徴のBaienです」
大分市の大在公共ふ頭に到着したのは新たに建造されたホーバークラフトの1番船「Baien」は、国の検査を受けたあと、貨物船からクレーンで運び出されました。
1971年から大分市と大分空港の間を運航していたホーバークラフト。景気の後退と利用客の減少で2009年に廃止を余儀なくされました。
(広瀬前知事)「ホーバークラフト方式でやってみようかな」
一方で、近年大分空港の利用者の増加に伴いアクセスの課題が顕在化。県は切り札として再びホーバークラフトの導入を決めました。
14年ぶりに大分の海に戻ってきたホーバークラフト。25日は大分市からおよそ30キロ離れた大分空港まで試運転も行われました。新しいホーバーは全長およそ26メートル、定員は80人で、大分市と大分空港の間を最短およそ30分で結ぶ計画です。
当初、1番船は7月、県に納入される予定でしたが、動作確認の試験中にトラブルが発生。国の最終検査を経て、2か月遅れの納入となる見通しです。
(県交通政策課・佐藤睦浩さん)「大分の海を走る姿を見ることができて、まずは安心したのが率直な感想。県民に愛されて(事業が)長く続いていくことが第一」
残る2隻については2番船が11月下旬、3番船が来年1月中旬に納入される予定です。県は年度内の運航開始を目指しています。