大分県豊後大野市のJR豊肥本線の三重町駅で21日の朝、出発を前に停車していた列車の乗降口のドアが開いたまま、4メートル移動するトラブルがあったことが分かりました。当時、列車には30人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
JR九州によりますと、トラブルがあったのはJR豊肥本線の三重町駅発大分行きの2両編成の下り普通列車です。21日午前7時27分頃、出発時間が4分後に迫った列車の4か所の乗降口のドアが開いたまま、大分方面にゆっくり動いているのを運転席の運転士が気づき、ブレーキをかけておよそ4メートル動いたところで停車しました。
車内にいたおよそ30人の利用者にけがはなく、ホームの安全を確認したあと、列車は6分遅れで発車しました。
JR三重町駅は大分駅方面に向かって緩やかな下りこう配になっているということで、トラブルの原因について出発を前に運転士が列車のドアを開けた後、ブレーキを調整したものの、ブレーキ圧が十分ではなかったとみられています。
JR九州は今回のトラブルについて、国土交通省に報告しているということです。