車輪が出ていない状態で滑走路に止まった小型プロペラ機。大分空港できのう小型機が訓練中に胴体着陸したことを受けて運輸安全委員会による調査が始まりました。
(堤記者)「きのうの大分空港での胴体着陸事故を受けて、航空事故調査官が原因究明のため調査に入ります」
訓練を実施していた本田航空によりますと、胴体着陸した小型プロペラ機は着陸時に何らかの理由で車輪が出ないまま滑走路に入ったということです。乗っていた訓練生など3人にけがはありませんでしたが、このトラブルについて国土交通省は「重大インシデント」に認定し、航空事故調査官が派遣されました。

調査官2人は15日、午前8時30分頃、国東市にある本田航空大分事業所に入り、機体に乗っていた3人から話を聞くとともに胴体着陸した機体の状態などを確認しました。
(運輸安全委員会・田上啓介航空事故調査官)「まず飛行機に異常があったかもう一つはパイロットの操作はどうだったかを軸に多面的に調査を進めていきます」
また、午後2時45分頃から、調査官や本田航空の関係者、警察官らが実際に滑走路で表面の傷などを調べました。

16日も調査官が、本田航空の格納庫で機体を調査し、原因究明を進めることにしています。
今回の事故を受けて本田航空は同型機での訓練を一時中断しています。