7月イタリアで行われたフェンシングの世界選手権で日本人初の連覇を果たした大分市の江村美咲選手。来年のパリオリンピックで金メダルを目指す思いを聞きました。

7月、イタリアで行われたフェンシングの世界選手権。女子サーブル個人に出場した大分市出身の江村美咲選手は男女を通じて初めてとなる世界選手権連覇の快挙を成し遂げました。

(江村美咲選手)「本当に金メダルをとった直後は夢みたいでしたし、世界は本当に自分よりも強いし、尊敬できるなって選手はたくさんいて、最後の1試合もなんとか自分の弱さと向き合うことにすごく必死であったと思います」

おととしの東京オリンピックで個人戦、3回戦敗退の悔しい結果に終わった江村選手は去年、エジプトで行われた世界選手権で日本の女子選手として初めて金メダルを獲得。世界のトップ選手の仲間入りを果たしましたが、この1年はケガに苦しみました。

(江村美咲選手)「今年6月のアジア選手権の前に腕をけがして、その前の去年の秋からずっと足をけがしていて、休んでもなかなかよくならない。思うようなプレーもできないし、良い練習もできなかったんですけど、できることの中でやるしかないって気持ちになっていました」

けがをした影響で競技に対して柔軟な考えを持てるようになったと話す江村選手は、見事、7月の世界選手権で連覇を果たし、来年行われるパリオリンピックでの金メダル獲得に向けて大きな一歩を踏み出しました。

(江村美咲選手)「パリ五輪では自分を信じて堂々と思い切り自分のパフォーマンスを出し切って楽しみたいと思いますし、その結果、個人も団体も金メダルが取れたらいいなと思います」