甲子園球場で行われている夏の高校野球。大分県代表、明豊高校の初戦は9回2アウトからまさかの展開となりました。
105回記念全国高校野球選手権。去年に続いて初戦突破を目指す明豊は10日の第2試合で南北海道代表の北海と対戦しました。
明豊は3回表2アウト3塁1塁のチャンスを作ると3番柴田がしぶとくライト前へタイムリー、1点を先制します。4回に逆転を許した明豊は5回表。得点圏にランナーを置いて4番キャプテン西村。打球はセンターの頭上を越す2点タイムリースリーベースとなり、明豊が再び逆転します。同点に追いつかれた明豊は7回表。5番木下、6番石田の連続タイムリーなどでこの回4点を加え7対3。試合を優位に進めたかと思われましたが…
粘る北海は2点差に追い上げて迎えた9回裏。明豊2番手の森山を攻め2アウトランナーなしからフォアボールとヒットで2塁1塁のチャンスを作ると、3番の今北がライトへタイムリー1点差に詰め寄ります。さらに満塁で5番幌村。
フルカウントから押し出しのフォアボール、明豊は土壇場で同点に追いつかれます。
(西村元希主将)「一球一球に歓声が沸いたり、流れが一気に相手に行ったりと、簡単には勝たせてくれないのが甲子園だなと思いました」
試合はノーアウト1塁2塁から始まる延長タイブレークにもつれ込み10回表、明豊は代打芦内のライト前タイムリーで、1点のリードを奪います。
明豊はその裏3番手の野田がマウンドに。1アウトを取るものの、北海の8番小保内に同点タイムリー。さらに9番大石、打球は前進守備のショートの頭上を越え明豊は8対9でサヨナラ負け。2年連続の初戦突破まであと一歩届きませんでした。
(明豊西村元希主将)「仲間がいたからこそ、しんどいきつい練習も乗り越えて来られたので、3年生にはものすごく感謝したいなと思います。