大分県日田市の木工職人がクスノキをチップにして独特の香りを様々な商品に活用する取り組みをしていて、障害者の働く場として広がりをみせています。
クスノキチップの防虫剤を開発したのは日田市で木材加工業を営む原田重臣さんです。クスノキは消臭や防虫の効果があるとされていて、20年前に商品化しました。チップの袋詰め作業は障害者に働く場を提供しようと10年前から障害者施設に委託しています。1日は久留米市の施設から利用者2人が訪れ、乾燥させたチップを丁寧に袋に入れていました。
(施設利用者)「やりがいがあります。おもしろくて」「どういう風にみなさんのにおいを消すのか楽しみ」
袋詰めは機械化した方が費用を安く抑えられるそうですが、現在では委託先を20か所以上に増やし、障害者の就労につながっているということです。
(まるたや・原田重臣さん)「バリバリ仕事してもらって今までもらっている給料よりもたくさんもらえるような社会をつくっていきたい。障害者の人たちの生きがいになってもらいたい」
原田さんは8月から新たにクスノキチップを使った枕の販売を始め、今後、日田支援学校の生徒にチップ詰めを体験してもらう取り組みも予定しています。