25日大分県由布市の川で作業をしていた40代と60代の男性2人が流された事故で、捜索の結果、下流でみつかった遺体が、現場責任者の60代の男性と判明しました。
(八尋記者)「男性が流された場所から16キロ離れたこの地点でけさ早くから県警が捜索を開始しています」
由布市湯布院町湯平地区の花合野川で25日午後3時半前、砂防ダムの工事をしていた40代と60代の男性作業員2人が増水した川に流されました。そのおよそ3時間後、男性一人の遺体が下流の由布市庄内町小野屋の川で見つかりました。検視の結果、遺体は現場責任者の60代の男性と判明しました。
40代の男性を見つけるため、26日6時半から警察や消防などがおよそ200人態勢で捜索を再開しました。捜索はヘリやボートを使って流された地点の下流域を中心に現在も続いています。
花合野川では2020年にも大雨から避難していた一家4人が車ごと川に流されて亡くなっているだけに地元の人はショックを隠せない様子でした。
(住民)「3年前の水害を思わせるぐらいの勢いだった。工事の人は一生懸命やってくれてるので、それだけに残念です」
大きな被害をもたらした今回の雨。25日の県内は温かく湿った空気の影響で大気が不安定な状態となり、由布市では当時1時間に31.5ミリの激しい雨を観測。川が急激に増水したとみられています。
男性の捜索は日没まで行われ、発見に至らなければ27日朝から再開される予定です。