7月10日の記録的な大雨で大きな被害を受けた大分県日田市の「小鹿田焼の里」に21日、県教育委員会などが調査に入りました。
(糸永記者)「小鹿田焼の里には県教委の職員らが現地調査に入り、被災箇所を入念に調べています」
国の重要無形文化財「小鹿田焼」の産地である日田市皿山地区は、7月10日の大雨で全9軒の窯元が被災しました。これを受けて、県教委や日田市の職員ら13人が21日、被災状況の調査に訪れました。
職員たちは窯元から案内を受け、共同で使われている土を砕くための「唐臼」や窯焼きに使用する薪の保管場所に、土砂が流入して使えない現状を確認しました。
(日田市文化財保護課・若杉竜太さん)「ボランティアが入って集落内の唐臼はかなりきれいになっているけど、元の生活に戻っていない状態があるので、できる限りの支援をしていきたい」
(小鹿田焼技術保存会・坂本浩二会長)「自然の脅威ですから、なかなかいつというのはわかりにくいが、できるだけ早く戻っていきたい」
日田市は今回の調査結果をまとめ、今後、具体的な支援策について協議を重ねる方針です。