大雨特別警報は大雨警報に切り替わりましたが、これからどんなことに警戒するべきか、気象予報士の大森麻以さんに解説してもらいます。

最初に、これまでに降った雨の量を振り返ります。48時間雨量をみますと、大分県中津市耶馬渓では、400ミリ近く、西部や北部でも200ミリや300ミリを超えています。耶馬渓や豊後高田市では、平年の7月1カ月分の雨量をわずか2日で上回りました。

また、県の西部と北部では、あと数時間は、激しい雨が降るおそれがあります。これまでの大雨で地盤が緩んでいます。引き続き11日朝にかけて土砂災害に厳重に警戒し、10日夜遅くにかけて河川の増水や氾濫に警戒してください。

このあと、暗い時間に災害が発生するおそれがあります。

土砂災害には、発生する前の前兆があります。

小石が落ちてくる、崖にひび割れができる、崖から水が湧き出るなど、いつもと違う現象に気づいた場合は、いち早く安全な場所に避難してください。

また、避難することが難しい場合は、できるだけ安全な場所、家の2階以上で崖からは離れた側の部屋で過ごすようにしてください。