JR九州が進める駅の無人化をめぐる裁判で新たに原告に加わった視覚障害の女性が6日の口頭弁論で「障害があっても社会の一員として生活できる環境を」と意見陳述しました。
この裁判はJR九州が進める県内の駅無人化について障害がある6人がJR九州に対し損害賠償を求めているものです。この裁判に2月、新たに原告へ加わったのが視覚障害のある釘宮好美さんです。釘宮さんは去年12月、JR津久見駅で駅員が不在の時間帯に視覚障害のある女性が列車にはねられて亡くなった事故などを受け原告となりました。

大分地裁で6日に開かれた第9回の口頭弁論で釘宮さんは「障害があっても社会の一員として生活できる環境を」と意見陳述しました。
このあとの報告会で釘宮さんは「裁判中なのに駅の無人化を強行するのはおかしい」と大分市内で7月から拡大された無人駅に問題提起しました。これについてJR九州側は「裁判中ことなのでコメントを差し控える」としています。