交通安全への意識を高めるキャンペーンが7月から始まり、半世紀前4歳の娘を亡くした両親が交通安全への願いを込めて設置した、大分市の小学校の通学路で3日朝、警察官が子どもたちの安全を守るよう指導しました。
700人以上の児童が通う大分市の大在西小学校。警察官およそ20人が3日朝、学校周辺の通学路に立ち、ドライバーにスピードを落としたり横断歩道の手前で止まったりするよう呼びかけました。また、子供たちには車が来ていないかを確認してから横断するように指導しました。
通学路になっている国道197号の近くの交差点では48年前の7月2日、無免許のドライバーが追突事故を起こし事故に巻き込まれた3人が重傷、4歳の女の子が帰らぬ人となりました。この事故を受けて、女の子の両親が信号機を設置しています。

(大分東警察署 交通課・谷原一心課長)「子どもが交通事故の当事者になるとドライバー、お子さん、保護者誰もが悲惨なことになるので、そういったことにならないよう呼びかけていきたい」
県内では今年5月末までに29人の小学生が交通事故でけがをしていて、このうち1人が登下校中の事故ということです。