昔から子どもたちに人気の昆虫といえば「カブトムシ」ですよね。大分県玖珠町ではこの夏もある場所で、大きく育ったカブトムシがみつかりました。

玖珠町のシイタケ農家、魚返隆文さん。向かっているのは自宅近くに山積みにしている、使い終えたシイタケのほだ木です。掘り返してみると…

(魚返隆文さん)「ほらほら、この中に入っているんですね。いっぱい」

カブトムシです!腐葉土にするほだ木の中で、幼虫からさなぎ~成虫に成長しています。イノシシやカラスに食べられることもあり、数百匹みつかる年もあれば、ほとんどいない年もあるそうです。この日は数十匹が確認できました。

(魚返隆文さん)「最初はすごいなと思った。こんなに見たことなかったんで、ああ夏になったなという感じですね」

カブトムシといえば、昔と変わらず今も子どもたちの人気者です。

(子どもたち)「おー!いた」

この日は地域の園児や小学生が集まり、元気に動き回るカブトムシに興味津々の様子で歓声があがりました。

(子どもたち)「わー、出てきた出てきた」「捕まえた!」「(大きさが)これくらいある」「こんなにカブトムシっていっぱいいるんだと思いました」「うれしかった!うれしかった!」

(魚返隆文さん)「最近は自然の中でなかなか捕ることができないので(子どもの)ああいう表情を見るとカブトムシが捕れて本当に良かったと思います。(これからも)元気に子どもたちの前に顔を出してもらいたいです」

大分昆虫同好会の三宅武さんによりますと、木が腐って土にかえりつつある部分は、カブトムシの幼虫にとって栄養たっぷり、成長するには格好の餌場になるということです。

昆虫の王様カブトムシ。いつの時代も子どもたちに夏の思い出を作ってくれます。