新型コロナ陽性者数が31日公表され、定点あたり2.31人と前の週から減少したものの依然として2人を超える状況が続いています。

大分県のまとめによりますと、5月28日までの1週間の新型コロナ陽性者数は134人、定点あたりでは2.31人でした。前の週より減っていますが、3週連続で2人を超える状況が続いています。

保健所別に見ますと東部と西部が3以上、大分市と北部は2を上回っています。

(大分大学 医学部・西園晃教授)「2人というのがベースラインとしてCOVID19(新型コロナ)は常に漂っている状況で、重症患者や高齢者に感染が広がることの意味合いを考えた方がいい」

新型コロナの公表は定点医療機関からのデータのみとなり、流行の指標も示されていません。現在の公表のあり方について西園教授はやむを得ないと理解を示します。

(西園晃教授)「2類から5類に移った時にどういう動きになるのか、あまりに経験がない。2年後3年後になって2人を超える時だったら注意報を出した方がいいとかそういった知見がたまってくるんだと思う。今の段階では行政的にも無理」

一方、インフルエンザ報告患者数は定点あたり1.45人で引き続き感染が確認されているほか、ヘルパンギーナなどの感染症も増加しています。

(大分大学 医学部・西園晃教授)「人が出会えば感染症は広がる。ワクチンで守れるものはしっかり守っておくとかリスクがあるのであれば(外出などを)一歩踏みとどまって考えるとかが必要」