海上保安学校の小型機が4月、大分県宇佐市に不時着した事故で、市は19日、早期の原因究明と再発防止を求める要請書を提出しました。
宇佐市の是永市長は19日、海上保安学校の彼末浩明学校長に、小型機の不時着事故に関する要請書を手渡しました。
この事故は4月18日、訓練飛行をしていた海上保安学校の小型機が宇佐市の麦畑に不時着し、搭乗していた2人が軽いけがをしました。機体は5月16日に回収され、国の運輸安全委員会が事故原因を調べています。
要請書には早期の原因究明と再発防止、今後の安全運航の徹底など4つの項目が盛り込まれています。
(海上保安学校・彼末浩明学校長)「大変なご迷惑とご心配をおかけしたことについて改めて深くお詫び申し上げます。まずは今回の事故原因の究明に全力を尽くしてそれに基づく再発防止策を検討し実施していきたい」
また、学校は19日、事故機が不時着する10分ほど前からエンジンの出力が上がらなくなっていたことを明かしました。直後に教官が研修生から操縦を交替し、離陸した北九州空港に引き返そうと試みましたが、高度が上がらなかったため、市街地を避けて麦畑への不時着を決めたということです。