18日午前、海上保安庁の小型飛行機が訓練飛行中、大分県宇佐市の田んぼに不時着しました。男性2人が乗っていましたが、命に別状はないということです。直前に小型機から「出力があがらない」などと無線連絡があり、海上保安庁はエンジントラブルがあったとみて原因を調べています。
18日午前10時すぎ、大分県宇佐市松崎の田んぼに「小型飛行機が不時着した」と搭乗していた男性から消防に通報がありました。第7管区海上保安本部によりますと、不時着した小型飛行機は海上保安学校宮城分校北九州航空研修センターに派遣されている機体「JA395A」で、40代の男性教官と20代の男性研修生の2人が搭乗していましたが、いずれも命に別状はなく現在、病院で手当てを受けているいうことです。
現場近くに住む男性は「自宅にいたが、午前9時半ごろにフライト状況を把握できるアプリを見てて、ずーとぐるぐるまわっていておかしいと思った。こんなことが起きびっくりしたが、命に別状はないと聞きよかった」と話していました。
小型飛行機はパイロット養成訓練のため午前9時15分に北九州空港を離陸。大分県宇佐市の陸上や海上の上空で約1時間の飛行を予定していました。そして午前10時ごろ、北九州航空研修センターに「出力があがらない。これより緊急着陸する」と無線連絡があったということです。第7管区海上保安本部は飛行中にエンジントラブルがあったとみて不時着した原因を調べています。
また、国土交通省は重大インシデントと認定し、運輸安全委員会の調査官3人が現地入りし、19日調査することにしています。