大分県由布市湯布院町で外資系の企業が計画している大型ホテルの建設をめぐり、土地の所有者が提出した開発予定地内の市道の廃止を求める請願の採決が市議会で行われ、反対多数で不採択となりました。

外資系ホテルの進出計画が進んでいるのは由布市湯布院町の分譲跡地およそ3万平方メートルです。

構想では100室の大型ホテルと一戸建ての宿泊施設20棟を建設する計画です。ただ、進出にあたっては地元の団体などが開発規模3千平方メートル以下、客室15室程度などとする基本計画を策定しています。

開発の前提として土地の所有者は去年11月、由布市議会に予定地内の市道の廃止と土地の払い下げを求める請願を提出しています。これに対し、市議会の産業建設委員会は今月16日に賛成多数で請願を採択しました。

しかし、土地の所有者は22日付けで市議会に諸事情を理由に請願の取り下げ書を提出。

こうした中、定例市議会最終日の23日、本会議で請願の採決が行われ、11対6の反対多数で不採択となりました。一方、一部の議員からはもう少し十分な審議が必要といった意見が出されました。