現職の引退に伴う、新人による大分県知事選挙は20年ぶりとなります。これまでの知事選の歴史を振り返るとともに新しい県政のリーダーに有権者は何を求めるのか街頭で聞きました。

戦後、「選挙」で選ばれた。大分県の知事は76年間で5人。そのうち4期16年以上が3人と多選が目立ちます。

2期務めた立木勝知事の後に就任した平松守彦知事。「一村一品運動」や「サッカーW杯誘致」などアイデアと行動力で6期24年にわたり県政をけん引しました。

そして、2003年現職の広瀬勝貞知事が初当選。職員数の大胆な削減など行財政改革を進める一方で、経産省トップだった官僚時代のキャリアや人脈を活用し、企業誘致を積極的に進めました。現職の知事としては最高齢となる広瀬知事。5期目の任期が半年あまりとなった会見で…

(広瀬知事)「次の知事選には立候補しない」

今回の知事選は前参議院議員の安達澄氏と前大分市長の佐藤樹一郎氏の一騎打ちとなる見通しです。現職の引退に伴う新人による選挙戦は20年ぶり。街頭で争点について聞きました。

(有権者)「経済ですね。まずは県レベルから物価高とかを改善して欲しいなと期待しています」「何かにつけてお金がかかるので、学校や幼稚園にかかるお金とかが減ったらいいなと思います」「(地元の商店街は)シャッターが下りたままで、何十年もだから悔しいやら歯がゆいやら。ちょっと寂しいです」「子どもが育っていく環境がきちんと整えば人は集まってくると思うので、そうすると活性化されて、いろんなものに付随していくと思います」

アフターコロナに物価の高騰、少子化など先行き不透明な時代。県政のかじ取りをだれに託すのか。県知事選挙は23日告示、4月9日に投票が行われ、即日開票されます。