最高時速は100キロ。河川や国道を管理する九州地方整備局は16日、国内初の新型ドローン実証実験を公開しました。
この実験は耶馬渓ダムから山国川河川事務所まで25キロを新型ドローンで飛ぶもので、河川上空の専用回線を使った長距離飛行は国内初です。今回使用されたのはVTOL(ブイトール)機と呼ばれ、ドローンの垂直離着陸と航空機の長距離航行、双方の利点を兼ね備えています。
従来の機体が25キロを止まりながら4時間かけて巡視するところ、新型は一気に25分で完了。防災ヘリで数日かけて作成していた平面図を数十分で作ることが可能でおよそ10倍の効率化が期待されています。
(九州地方整備局インフラDX推進室・南竹知己課長補佐)「無事フライト終了してデータも取れたと思いますので良かったと思います。通常の河川巡視だけでなく災害への対応などにも我々は期待している」
九州地方整備局は「今回の実験は成功し様々な活用法が考えられた。導入に向けて前向きに検討する」としています。