大分県内にある活火山の一つ、鶴見岳の赤池噴気孔で防災関係機関が現地調査を実施しました。調査の結果、火山活動に異常はありませんでした。

(田辺記者)「赤池噴気孔は鶴見岳の断崖絶壁にあります。周辺は白い煙が広がっていて硫化水素のような匂いも漂っています」

この調査は1991年に発生した雲仙普賢岳の噴火を受けて毎年、実施されています。8日は別府市をはじめ、消防・警察・気象台など防災関係機関9団体からおよそ20人が参加し、噴火警戒レベル1の「鶴見岳・伽藍岳」にある赤池噴気孔を調査しました。調査隊は噴気孔周辺で地面の温度や硫化水素の濃度を測定し、火山活動の変化を調べましたが、異常はありませんでした。

(別府市防災危機管理課・熊川礼さん)「火山はいつなにが起こるかわからないところもあるのでこうしてデータを蓄積していきながら有事に備えていきたい」

山岳救助に対応するための衛星電話や無線の通信状況も確認され、問題はありませんでした。