300年以上の歴史を持つ小鹿田焼。その里で、景観の保護を目的に日田市教委が続けてきた建築指導にミスが判明。金銭的な負担を強いられた窯元もいて、不信感が広がっています。

(日田市教委会見)「心より深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」

日田市教育委員会は7日会見を開き、景観形成基準をもとに「小鹿田焼の里」で行われていた建築指導にミスがあったと発表しました。

窯元の男性は2012年にテラスを設置する際、市教委の指導で工事の変更を余儀なくされ、およそ50万円を負担。また、作業場も「建て替え」ではなく「改築」に制限されたほか、文化庁との不要な協議で施工時期が遅れたということです。

市教委が内部調査を実施した結果、組織的な認識ミスで指導が間違っていたことがわかりました。

(日田市教育委員会・三笘眞治郎教育長)「教育委員会という組織として重く受け止めなければならない。景観形成基準等は住民のご意見を伺いながら今後の対応につとめてまいりたい」

窯元の男性は「おかしいと言い続けて10年も経った。行政には不信感しかない」と話していて、市教委の誠意ある対応を求めています。