きょうから11月がスタート、止まらない食品の値上げラッシュは今月も続き、中でも、乳製品の価格上昇に洋菓子店から悲鳴があがっています。
(糸永記者)「食卓に欠かせないこちらの牛乳。きょうからおよそ40円アップの278円となります」
大分市の「コープ下郡」では11月の値上げを受け、売り場の至るところに価格の改定を告げるカードが貼られていました。
特に牛乳やヨーグルトといった乳製品の値上げ幅は、5パーセントから10パーセントで、円安による燃料費やエサの高騰が大きな要因です。
このほか、スナック菓子や調味料など11月に値上げとなる食品は833品目にのぼります。
相次ぐ値上げに買い物客は…
(買い物客)「年金暮らしだから大変」「値上げしていないものがないので、別のところで節約しようと思う」
店では自社ブランドを中心に値下げセールを行っていて、買い控えを防ぎたい考えです。
(コープ下郡 戸高優也副店長)「ヨーグルトなどはこの時期需要が伸びてくる商品なので、お買い求めやすい価格のものを活用してもらえれば」
乳製品の値上げで大きな打撃を受けるのが洋菓子店です。大分市の「お菓子のありの子」は生クリームやミルクをたっぷりと使ったケーキが人気です。しかし、乳製品を含めた材料費は先月と比べ3割以上増加し、頭を抱えています。
(お菓子のありの子 川辺誠代表)「苦しいですね。今回ばかりはお手上げ状態。コロナ以上の不安」
もうすぐ書き入れ時のクリスマスシーズンですが、価格は据え置きで乗り越えようとしています。
(川辺誠代表)「値上げをしていいのか悪いのか悩んでいるが、お客の数が減らないように努力することが第一」
食品の値上げは12月以降も続く見込みで、家計や事業者への負担は増す一方です。