サッカーJ1参入へのプレーオフ出場権を獲得した大分トリニータ。シーズン途中で加入したフォワードの金崎夢生は、2007年にトニリータに入団。その後、国内外のクラブを渡り歩き今季、古巣への復帰を果たした。ベテランとなった金崎は前線からもプレッシャーをかける闘志あふれるプレーでチームに貢献。10月30日に始まるプレーオフを前に、勝利のカギを握る金崎に思いを聞いた。

■先発から外れることも…悔しいけどプロとして割り切る

――プレーオフ出場が決まった横浜戦(10月9日)を振り返っていかがでしたか?
相手も落としたくない試合だったと思うので、会場の雰囲気がピリピリしていた。ああいう感じの雰囲気でやるのも結構久しぶりだったので、そういう意味では結果的に無事勝つことができましたけど、試合全体としても面白い試合ができたんじゃないかなと思う。だけど、プレーオフも勝ってJ1に昇格することを目標にしているので、まだまだ通過点だなという感じです。

――意識してチーム内で伝えていることなどありますか?
もちろん自分のプレーをどんどん出して、プレーで貢献していくのは何より大事ですけど、選手もやっぱり正直いろんな思いがあるんですよね。みんなやっぱり先発から出たいと思っていて、外れた選手はやっぱり悔しいですよ。何で自分を入れてくれないのって思う。だけどプロとして割り切って、目の前の試合に対しては『みんなで勝ちを目指して頑張ろうよ』という方向性を決めてやれるかどうかが大事かなと思っている。

そういうところを詰めるのが本当に日々の練習で、選手とはよく話をして一人ひとり、どういう気持ちなのかできるだけ感じるようにして、『同じ方向を向いて頑張ってやろうよ』っていうところをすごく気をつかってきた。プレーオフを勝ちきって、J1に上がるんだったら、途中出場する選手が本当に重要と個人的に思うので、だからよりそういう選手には気持ちを落とさず頑張ってほしい。