4月2日は国連が定めた世界自閉症啓発デーです。自閉症への正しい理解を深めてもらおうと、大分市で作品展などのイベントが始まりました。

世界自閉症啓発デーと発達障害啓発週間にあわせて、大分市では2日から作品展や講演会といった様々なイベントが企画されています。自閉症をはじめとする発達障害の人たちの作品では、こだわりが強いといった特性が個性として現れています。

大分市の阿南恵美さんは全国のテレビ局のキャラクターを「私の好きなキャラたち」として網羅。また、豊後大野市のめぶき園の西脇瑛希さんは毎週日曜日に書く日記が作品となっています。

このほか、感覚過敏といった特性があっても避難所で過ごせるように災害時の避難所の様子を事前に体験できるコーナーも設けられています。

(実行委員会・岩川幸造代表)「急に皆さんと一緒に過ごさないといけないということがあった時にその子たちが困らないようにあらかじめ予行練習ができたら良い」

会場では自閉症の人たちが制作した作品や支援グッズの販売も行われていて、高校生がボランティアで参加しています。

(ボランティアの高校生)「僕も聞いたことはあっても、実態とかを活動を始めるまで知らなかった部分があるので、多くの人に知ってもらうことが大事かなと思う」

このイベントは4月8日まで開催され、大分いこいの道広場の「100年の樹」は2日から1週間シンボルカラーの青にライトアップされます。