日本の医療現場でリハビリ技術や知識を習得しようと、アフリカのケニアから来日した理学療法士らが大分県内で研修を行っています。
大分市にある諏訪の杜病院を訪れたのは理学療法士のディクソン・アグトゥ-さん(55)らケニアの国立病院に勤務する4人です。

4人は3月8日に来日、県内に3週間滞在しその間、病院などでリハビリ医療の高い技能を学んでいます。19日は病気や事故で脳機能を損傷した患者の障害の程度を調べる「判定」について、職員から説明を受けました。
このほか社会復帰に向けてのテストとなるドライブシミュレーターの運転も体験しました。
(クリスティーン・ンゲイさん)「ケニアの医療とは比べ物にならないくらいとても進歩している技術を見ることができている」
(ディクソン・アグトゥーさん)「時間がかかるかもしれないけど、ケニアでもこういったリハビリ医療を発展させたい」
ケニアでは交通マナーの悪化などから交通事故による障害者が増加傾向にあり、リハビリ医療の重要性が高まっています。こうしたことから4人は今回学んだ技術を母国で活用し、新たな医療システムの構築につなげたいとしてます。