職員の体調不良が相次ぎ休診となっている、大分県の竹田市立こども診療所について、問題点を検証してきた検討委員会は安心して働くことのできる体制の構築が必要などとする答申書をまとめました。
竹田市立こども診療所は2017年以降、市から派遣された職員7人が相次いで労働環境が原因とみられる体調不良を訴え、2023年7月には医師が体調不良となったため、1年半にわたって休診となっています。

診療所の再開に向けて去年5月から問題点を検証してきた弁護士らによる検討委員会は医師への聞き取りなどをもとに答申をまとめ、24日市長に提出しました。
答申では長時間労働の常態化や、市と医師の連携不足による現場の混乱、職場環境の相談窓口の機能不全などの問題点を指摘。その上で、さらなる人員確保や診療時間の短縮、安心して働ける体制の構築などを求めています。
(土居昌弘市長)「今の医師と協議をし、新しい運営方針の下で再開していきたい」
休診前は年間に1万2千人以上が受診していたこども診療所。市は運営方針を定めた上で必要な人員を確保するなどして早期の再開を目指すとしています。