大分県別府市がいったん打ち出した計画を断念し、再提案したブルーラグーン構想に代わる新たな事業について、調査予算案が28日の市議会で可決されました。

今月開かれた別府市議会では長野市長が目玉事業として打ち出した「東洋のブルーラグーン構想」の関連予算案が委員会で否決されました。これを受けて市は問題となった鍋山地区での構想を断念。代わって医療・美容・健康と観光を組み合わせる「新湯治・ウェルネスツーリズム事業」に移行し、調査費900万円を提案していました。

議会最終日の28日、この新しい事業の関連予算案を含む全ての議案が可決されました。閉会後、長野市長は新たなウェルネスツーリズム事業について市民に理解を求めたいと話しました。

(別府市・長野恭紘市長)「説明も不足していたと思いますし、みなさまに歓迎をされる事業にしていかなければいけない。既存事業者のみなさまが安心して事業を継続して稼いでいけることですので理解していただけるような事業を推進していければ」

事業を巡っては「既存の観光事業者を圧迫する」などの指摘もあり、長野市長は今後、市民に直接還元できる拠点施設にしていきたいとしています。