大分市佐賀関の大規模火災は5日目となった22日、発生後初めてマイクロバスを使った現地確認が行われ、被災者が規制線の内側に入りました。

大分市佐賀関の大規模火災は発生から丸4日が経ちましたが、いまだ鎮火には至っておらず、現場への立ち入りは制限されたままです。こうした中、被災した住民による現地確認が始まりました。警察や消防とともに発生後初めて規制線の内側に入った住民は、およそ10分かけて変わり果てた現場を歩いて確認しました。(被災した女性)「見てびっくりした。主人と2人で一生懸命共働きで家を建てたのに、一瞬のうちにあんなになってビックリしました。もう涙も出ない」(被災者の男性)「いっぱい黒焦げていて、どこがどこかわからなかった。複雑です」

今回の火災では住宅や空き家などおよそ170棟が焼けました。22日現地入りした専門家は焼けた山林部分に熱源が残っているため、立ち入り規制の規制解除にはまだ時間がかかるのではとの見通しを示しました。避難所には依然として67世帯、106人が身を寄せていて、市では希望者が利用できるよう民間企業の社員寮や公営住宅、合わせて180室を確保しているとしています。また周辺地域で発生していた断水は全て解消したほか、電気も被災地域を除き、復旧したということです。