台風14号は大分県内各地に被害をもたらしました。あれから1週間、由布市にある湯平温泉では懸命な復旧作業が続いています。

花合野川沿いにある湯平温泉街。石畳が続く温泉街のメインストリートです。増水によって人の力では動かすことができないような、大きさのコンクリートの擁壁が流されています。さらに上流をみますと、護岸が大きく削り取られていて、基礎部分がむき出しの状態になっています。由布市が点検をした結果、2棟が「全壊」と判断される可能性があるということです。湯平地区ではこうした住宅被害や道路被害などが相次いでいます。

(住民)「心はちょっと穏やかになりましたけど、またこれから先、雨が降ったらちょっと怖いな、生きた心地がしないですね」
「どうして湯平ばかりこんなに災害にあうんだろうなと思って。悲しい気持ちで落ち込みますけどこんなことばかり言っていられないから頑張ろうと思う」

湯平温泉街は2020年の7月豪雨に続き、水害に見舞われました。宿泊施設にも被害が確認されていますが、温泉街の18軒のほとんどが通常通りの営業に戻り、この苦境を乗り切ろうと懸命にがんばっています。