距離感と対話で生み出す安心感

学校では、子どもたちとの距離感も大切にしていて、先生たちは『あだ名』で呼ばれています。

教諭 葛城菜々美さん:
「菜々美なので“ななみん”と呼んでもらっています。前の学校までは『先生』と呼ばれていましたが、ここに来て『先生』と呼ばれたことはないです」

『野遊び』と呼ばれる時間には、子どもたちが学校近くの広場を訪れ、清掃作業を体験しました。自然の中で体を動かすことで、豊かな心を育むことが目的です。

中学3年 梅木愛花さん:
「堅苦しい授業だけではなく、いろんなことを知ることができて良かったなとも思うし、楽しいなとも思う」

登下校時には『対話』の時間が設けられ、子どもたちが輪になり、今の自分の気持ちや出来事を和気あいあいとした雰囲気の中で話し、共有します。

小学3年 村中瑛乙さん:
「きょう理科で猛さん(校長)とやったからちょっと面白かったです」

教諭 葛城菜々美さん:
「自分自身の考えを伝え、友だちの話を聞いて違いを認め合う。そういったところから温かい関係性が生まれてきていると強く感じています」