立冬を控えた5日、大分県別府市の公園で、松の害虫を駆除するための「こも巻き」が行われました。

「こも巻き」は、木の幹にわらで編んだこもを巻きつけて、害虫を駆除する昔ながらの作業です。越冬するために害虫が枝葉から地中に降りてくる習性を利用します。

広さ16万平方メートルの別府公園には、アカマツやクロマツがあわせて510本植えられています。

5日は、別府市の職員やシルバー人材センターのスタッフ13人が2人一組となって松の木の幹にこもを巻き、縄をくくりつけて固定していきました。

(別府市公園緑地課・井村瑞樹さん)「別府公園は樹齢の高いマツが多く、植えられていて、こも巻きは冬の訪れを告げる風物詩として皆さんに楽しんでいただければと思います」

「こも巻き」は6日まで行われ、啓蟄にあたる来年3月5日までに取り外して焼却されます。