衆議院選挙は27日の投開票に向け、各地で舌戦が繰り広げられています。大分1区は前職と新人のあわせて4人が激突。後半戦に入り、さらにヒートアップしています。

7選を目指す無所属で前職の吉良州司さんはこれまで通り、無党派層を取り込む戦略で、大型商業施設の近くで行う「辻立ち」に力を注いでいます。

選挙戦では、連合大分をはじめとした労働組合の組織票や立憲・国民・社民からの支援も結集し、自民党政治の打破を訴えています。

吉良州司氏:
「例えば物価高の原因それをどうやったら解決できるのか、そういうことを納得性のある説明をしながら、吉良州司こそ大分1区の代表にふさわしいと有権者に思ってもらえる訴えを続けていくつもりです」

1区の議席奪還を目指す自民党新人の衛藤博昭さんは、裏金問題で失った信頼回復に向けて、党の内部から政治改革を断行すると訴えています。

20日は、総裁選にも出馬した小林鷹之元経済安全保障担当大臣が応援に入りました。自公の組織固めと無党派への知名度アップの両輪でギアを上げる戦略です。

衛藤博昭氏:
「一番感じるところ、そして自分としても訴えているのが政治改革です。ようやく背中が見えるようになってきました。これからしっかりと全力で追いかけて相手を逆転していけるようにしたい」

共産党新人の山下魁さんは、賃上げや福祉の充実などを訴えています。自民党の裏金問題などを批判し、党勢拡大に向けた比例票の上積みを目指します。

山下魁氏:
「裏金政治は終わりにしよう、投票しても変わらないのではないかということが強くあるので、そうではなくて政策を選ぶことを徹底していきたい。私たちがどれだけ訴えきれるかが大事だと思っています」

参政党県連会長で新人の野中しんすけさんは、中心部などで街頭演説を重ねています。組織や団体の支援は受けず、党の公約である減税などの政策を訴えます。

野中しんすけ氏:
「日本をよくするためにどうしないといけないのか、今後与党も野党第一党も結局、増税路線、消費税15%にするんじゃないかという不安が国民の間で広がっていますので、そこは止めていく」

大分県内でも無党派層が多いと言われる大分1区。終盤の選挙戦略をどう展開するかで結果に大きく影響する可能性があります。