大分県国東市で国の選択無形民俗文化財になっている奇祭「ケベス祭」が14日夜、行われ、参拝者が一年の無病息災を祈願しました。

国東市国見町の櫛来社で14日夜、繰り広げられた「ケベス祭」。奇怪な木彫りの面をつけたケベスが炎に飛び込もうとするのを白装束のトウバが必死に押しとどめます。その後、トウバが燃えさかるシダを棒に刺して参拝客のもとに容赦なく駆け寄ります。この火の粉をかぶると無病息災が叶うといわれています。

櫛来社(大分県国東市)

訪れた参拝者は悲鳴をあげて逃げ回り、国の選択無形民俗文化財になっている奇祭に魅了されていました。

(参拝者)「熱かったです。めっちゃ火が、頭にかかってきたから」「凄かった、東京から来た甲斐がありました」「由来とかもまだその分かってないというのにこれだけ続いているのもすごいし、ずっとこのまま残していただきたいなと思います」

地元のケベス祭保存会は地区の少子化高齢化が進んでいることから、担い手となる若い後継者の育成に努めたいとしています。