11日朝、大分市の南大分地区と稙田地区で相次いでイノシシが人を襲い2人がけがをしました。

防犯カメラに映ったイノシシ

11日午前7時半ごろ、大分市田中町で70代の女性がイノシシに背後から襲われ、背中を数か所咬まれて軽いけがを負いました。

被害にあった女性(家族提供)

(被害に遭った女性)「あ、犬が来たと思って顔見たらイノシシやけん、ただただ怖かった。かかじられたような痛み、一生忘れんわあ、こわい」

発生から1時間後、現場から2.5キロ離れた大分市古国府の路上で体長1.5メートルのメスのイノシシが発見され、市や猟友会が駆除しました。

また、大分市田尻の河川敷でも11日午前6時半過ぎ、散歩していた70代の男性がイノシシに襲われ右足に軽いけがをしました。これを受けて近くの大分市立田尻小学校では教職員が通学路に立ち見守る中、児童が下校しました。

今年4月から9月までに大分市に寄せられたイノシシの相談件数は428件で去年の同じ時期より50件増えています。

(大分市農林水産部 林業水産課・分藤雄二課長)「遭遇したらその場からそっと離れる、自分の身の安全を第一に考えた後で、市役所なり警察なりに連絡をしてくれれば」

実りの秋を前に住宅街に現れたイノシシ。遭遇しても落ち着いて対処することが必要です。