40年にわたり1万円札の顔を務めた福沢諭吉。最後に製造されたお札がふるさとの大分県中津市に寄贈され、16日披露されました。
福沢記念館で行われたお披露目式には、奥塚市長ら関係者およそ20人が出席しました。日本銀行では7月3日の新紙幣の発行に伴い、旧紙幣の肖像にゆかりのある地へ最後に製造された銀行券を寄贈しています。

今回、贈られたのは最終製造券にあたる記番号「ZE299998X」です。この「最後の1万円札」は、1984年と2004年の発行時にも贈呈された「最初の1万円札」と一緒に並んで展示されています。
(日本銀行大分支店 安徳久仁理支店長)「福沢先生のスピリットというものがしっかり地元の方々に引き継がれているということを私も訪れる度に感じるところであるので、福沢先生の故郷らしく発展していくことを願っている」
(中津市・奥塚正典市長)「福沢記念館に来ると日本銀行券の肖像だったなということがわかるわけで、いろんな教えや精神をもっとよく知って、後世の人たちにしっかり伝えていきたい」
中津市では福沢の生涯をテーマにした市民参加型のミュージカルを10月に開催するなど、今後も福沢の功績をまちづくりにいかしていきたいとしています。