大分市に拠点を置き全県を網羅する消防指令センターの運用が全国に先駆けて始まりました。映像通報機能も整備され、出動時間の短縮も期待されています。

大分市の中心部荷揚町にある、おおいた消防指令センター。119番通報を受け付け消防や救急の出動指令を出します。

(おおいた消防指令センター通信指令課・川上和宏参事)「大分県内から119番通報すると全ての通報がこちらに入ってきます。救急車や消防車が行くまでに時間短縮につながると思う」

これまでは119番通報を担当地域の消防がそれぞれ受けていましたが、8月4日からは全国で初めて指令センターが県内全ての通報に対応。大分市や中津市を含む4つの市ですでに運用が始まっています。

(川上和宏参事)「場所の特定に向けて検索をするためのあらゆる目標物を入れているので、早い指令につなぐことができると思う」

最新のシステムでは電柱の番号を伝えることでも現場の特定ができるようになり、到着までの時間短縮が期待できます。また新たな通報機能もー

今回から映像での通報機能が追加されました。

(八尋記者)「ショートメッセージでURLが送られてきました。実際にタップしてみると、現在の状況をリアルタイムで伝えることができます」

また指令センターが心臓マッサージの映像をスマートフォンに送信することもでき、通報者は動画を見ながら応急処置ができます。

(川上和宏参事)「現場の映像を確認することで、正確な情報を収集できるとともに、応急手当などの情報を正確に伝えることができるので、命を救うことにつながる」

システムの機能は大きく向上していますが、指令センターではいち早い救助や消火活動のために119番通報をした場合は、住所や氏名などを正確に答えてほしいと呼びかけています。