新しいアイデアやマーケット動向に敏感に反応を
【住】残る今年のポイントは「大型プロジェクトの経済効果」ですね。


【平】今年の10月に「長崎スタジアムシティ」の開業が予定されています。この開業によって交流人口の増加に期待がかかります。
この交流人口の増加を経済の活性化につなげるためには、来県される方々に街としてどのようなサービスを提供できるのかが鍵です。
これは街としての回遊性を高める施策と、回遊していただいた方々に、先ほど申し上げた付加価値の高いものを提供できるのかにかかってきます。
【住】スタジアムシティ自体は民間の事業ですが、街全体で開業効果を最大化するには、行政側の取組も必要となりそうですね。

【平】そうですね。「経済効果」を最大限に発揮させるように行政と民間企業が知恵を出し合ってグランドデザインを描いて、できることから素早く実行していくことが重要だと考えます。
いずれにしても、私どもを取り巻く環境はどんどん変わっています。
安易な前例踏襲では“じり貧”になるだけであり、それでは「地域間競争」に勝ち抜くことはできません。
常に「マーケット・イン」の発想で、世の中のニーズを探り、他地域の成功例を吸収し、速やかに実践に移さなければならないと思います。
今年は、安易な前例踏襲を“絶つ”ことで、「龍」は「龍」でも“昇り龍”になることを意識する年かもしれません。視野を広げて、夢を大きくです。