九州内の “需要と供給” を見極めた空港戦略
【平】空港間の競争も、また “地域間競争”です。
北九州空港の主要取扱貨物の一つは『半導体』です。熊本県にTSMCが進出してくるなど、九州は “シリコンアイランド”としての集積度を高めています。
実は、熊本県から、長崎空港も北九州空港も 距離は180km程度。時間も2時間強と殆ど変わりません。
もちろん、航空貨物は半導体だけではありません。
九州全体でみると自動車産業や農林水産業・食品産業が他の地域に比べて盛んです。
それらの貨物がどこからどこに運ばれるのかをしっかりと把握し、それに合った航空路線や時間帯を提供しなければなりません。
これらは自動的に取り込めるということではありません。
“需要”から“供給”を考える一方、“供給”から“需要”を掘り起こしていくことも“空港間競争”、“地域間競争”に必要ではないかと思います。
北九州空港が着々と進めていることを正面から受け止めなければならないと思います。
詳しい内容については、9月末発行の長崎経済研究所の「ながさき経済秋号」に掲載しています。
ウイークリーオピニオン、平家達史NBC論説委員とお伝えしました