室町時代に対馬市の西福寺に伝わったとされる中国・元の時代の「元版大般若経」などが、国の重要文化財に指定されることになりました。

国の重要文化財に指定されるのは、対馬市西福寺の「元版大般若経 附 経箱」です。中国・元の時代のお経を記したものと、それを収めた箱で、室町時代、対馬島主・宗貞茂と息子・貞盛によって朝鮮から輸入されたといわれています。
600帖のうち429帖がまとまって現存することや東アジアの文化交流史などが読み取れることが評価されました。

この他国立代々木競技場などを設計した坪井善勝氏の設計で60年前に整備された佐世保市の弓張岳展望所も海に向かった反り屋根を三点で支える構造が「造形の規範になる」と評価され、国の有形文化財として登録される見通しです。