自民党は新たな連立政権を見据え、日本維新の会との政策協議をスタートさせました。新たな連立は誕生するのでしょうか。きょうの動きをご覧ください。
次の総理大臣になるのは誰か。新たな動きを見せたのが日本維新の会です。
日本維新の会 藤田文武 共同代表
「(自民党の)高市総裁からは首班(総理)指名への協力のお願い。そして、連立を含めて深く踏み込んで欲しいというお願いのもと、まずは政策協議に入らせていただけないかという真摯な直球のお願いがございまして、吉村代表、そして私の方から『それは分かりました』ということで受けさせていただくということになりました」
きょう、自民党との連立政権樹立も見据えた政策協議について、対応を執行部に一任することを決めた日本維新の会。政策で合意できれば、国会での総理指名選挙で高市氏に投票する方針です。協議を前に吉村代表は…
日本維新の会 吉村洋文 代表
「広い項目について協議事項になってますから、最終的にはトータルで決断したいと思います。副首都(構想)と社会保障、これは絶対条件です」
一方、これまで、総理指名選挙での野党候補一本化に向けて維新と協議を続けてきた立憲民主党、国民民主党からは困惑の声が相次いでいます。
立憲民主党 安住淳 幹事長
「ダブルトラックってわけにはいかないんですよね。維新の皆さんが自民党と合意するかどうかによって、局面はまたガラッと変わるということなんですね」
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「(維新から自民に)企業・団体献金の禁止・廃止を迫っていただきたい。これができないんだったら、連立には参加しないぐらいの強い思いで協議に臨んでいただきたい」
また、きょう、高市総裁から総理指名選挙での協力を求められた参政党の神谷代表は…
参政党 神谷宗幣 代表
「いくつか政策面で確認したいところもあったので、そこは腹割って話せたかなと思いますので、それを受けて党でもう1回揉んで検討することになるかと思います」
こうした中、午後3時から始まった自民と維新の政策協議。
維新・藤田氏
「ちゃんと寝られてますか、寝れてますか」
自民・高市氏
「いや、いろんなことを…」
和やかなムードのなか始まった協議で、維新は総理指名選挙の協力の条件として12項目をあげました。その内容は、▼食品消費税の2年間ゼロなどの「経済財制政策」や、▼社会保険料の引き下げを含む「社会保障政策」、▼「副首都構想」など。
争点の一つとなりそうなのが「政治とカネ」です。なかでも「企業・団体献金は廃止する」としていて、「廃止よりも透明化」を訴える自民党とは意見に隔たりがあります。一致点を見いだせたのでしょうか。
自民党 小林鷹之 政調会長
「外交安保・エネルギー、こうした国家運営の軸となる、基盤となる政策について基本的なところが一致。すり合わせが必要な部分も残っているので、これからも両党間で鋭意協議を進めていきたい」
日本維新の会 藤田文武 共同代表
「どうしても譲れないところについては譲れなくて、破談になる可能性もありますけれども、極力真摯に丁寧にやりながらしたいと思います。その落としどころのイメージっていうのが、今、私の時点で何かあるというものはございません」
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