有事が起きてもすぐには…

記者「水陸機動団の象徴ともいえる水陸両用車ですが、ここ相浦駐屯地では直接輸送艦に積む岸壁がありません。なので島での訓練のたびに輸送艦が待機している岸壁まで運ぶ作業が発生します」

自衛官「福石町を右折、競輪場のそばを通り、海上自衛隊の倉島岸壁のほうにまいりたいと思います」

この日行われていたのは輸送艦がある岸壁までの《陸上輸送》でした。水陸両用車を積んだ大型トレーラーは夜、駐屯地を出発。陸上も走ることができる水陸両用車ですが、単独で一般道を走るには様々な制限があり、通常は大型トレーラーで運びます。

さらにその大型トレーラーも、水陸両用車を積むと重量が法律の基準を超えるため、通行は午後9時~午前6時の時間帯に限られます。そのため夜間に輸送が行われているのです。